エッセイ風に

ゲーテと雨の日

外は雨でした。 私は家で『イタリア紀行』を読んでいました。 この、なんとなくどんよりとした気分を、晴れやかにしてくれる気がしたからです。 ゲーテを乗せた馬車は、ゆっくりと峠道を進んでいます。 ゲーテはいま、イタリアへ向かう途上にいます。 道...
エッセイ風に

ゲーテとリスボン大地震

1775年11月1日、ゲーテが6歳のとき、西ヨーロッパに巨大な地震が発生しました。 リスボン大地震です。 この大地震は、ポルトガルのリスボンを中心に甚大な被害を出しました。当時の西ヨーロッパ社会全体を、物理的にも、政治的にも、そして精神的・...
研究風に

ゲーテってどんな人?

ゲーテは、極めて、自我の強い人間であったと言われています。 多くのゲーテ研究者が同様の見解を述べていますし、ゲーテと同時代に生き、実際にゲーテと交流のあった数多くの人たちが、直接間接を問わず、そのような意味の証言を残しています。 実際、私自...
翻訳風に

ゲーテ格言集 Maximen und Reflexionenを翻訳する ②

本日翻訳する、ゲーテの格言はこちらになります。 原文 Wir befinden uns nicht leicht in großer Gesellschaft, ohne zu denken, der Zufall, der so viel...
研究風に

ゲーテの豊かさの秘密

私がゲーテを読んでいて、常に感じることはその豊かさです。そして、その多面性です。ゲーテの豊かさは、世界の豊かさそのものを示しているようにすら感じられます。 一体なぜでしょうか。 その疑問こそ、私をゲーテに最初に惹きつけた「きっかけ」とも呼べ...
翻訳風に

ゲーテ格言集 Maximen und Reflexionenを翻訳する ①

Maximen und Reflexionen(『邦題:箴言と省察』)は紛れもなくゲーテの著作ですが、ゲーテ自らが作った著作ではありません。 どういう意味かと言いますと、この書物は、ゲーテの死後、マックス・ヘッカー(Max Hecker, ...
研究風に

ゲーテにおける6つの時期と代表作品

ゲーテの人生は83年に及ぶ長いものでありました。そして、最期のときまで、創造の泉は枯れることがなかったといえます。以下、ゲーテの創造的な人生を、私なりに6つの時期に分けてみたいと思います。 *青文字は2023年12月30日現在における未読作...
語学風に

独学でドイツ語の学習を始める

おはようございます。黒豆珈琲の修行時代です。 突然ですが、私は凡人です。ドイツ語、フランス語、英語、ラテン語、イタリア語、ヘブライ語などに通じていたゲーテとは才能の点で比較になりません。 そんな私が、ドイツ語を習得しようというのですから、当...
自己紹介風に

いつの日かゲーテ街道を旅するために

はじめまして。黒豆珈琲の修行時代と申します。 私は普段は会社員をしておりますが、仕事の傍ら、日々ドイツ語の学習に励んでいます。 なぜかと言いますと、私には夢があるからです。 それはどのような夢かと言いますと、いつの日かゲーテ街道を旅し、「私...