Maximen und Reflexionen(『邦題:箴言と省察』)は紛れもなくゲーテの著作ですが、ゲーテ自らが作った著作ではありません。
どういう意味かと言いますと、この書物は、ゲーテの死後、マックス・ヘッカー(Max Hecker, 1870年 – 1948年)という人物の手によって編纂された、「ゲーテ語録」といった性質のものなのです。
そして、ヘッカーの仕事の後に、多少の補充や改変は行われたものの、現在に至るまで、ほぼヘッカーの版が定本となっています。
この書物には、およそ1400個の箴言が、箇条書きスタイルで並んでいます。
これから私は、それらの箴言を一つずつ訳していこうと考えています。
では早速、一つ目の箴言を訳してみたいと思います。
原文
Wir blicken so gern in die Zukunft, weil wir das Ungefähre, was sich in ihr hin und her bewegt, durch stille Wünsche so gern zu unsern Gunsten heranleiten möchten.
Goethe: Maximen und Reflexionen.
拙訳
「人は好んで未来に目を向ける。無限の可能性の中から自分にとって望ましい現実が訪れることを、心の奥で切に願っているからだ。」
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学んだこと『やはりゲーテの言葉は、前向きで励まされる』
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